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ネアンデルタール人は芸術家だった?


ナショナル・ジオグラフィック・ジャパン Photograph courtesy Pedro Saura via Science/AAAS

ネアンデルタール人は、解剖学的現代人に比べ、抽象的なものの理解や芸術面など、精神面で劣っていた。よって、現代人との競争に敗れ絶滅した。これが、ネアンデルタール人の絶滅を説明する有力な説だった。しかし、この定説が完全に覆されるかもしれない。

スペイン北部にあるビスケー湾沿いの洞窟壁画の一つ、エル・カスティージョ洞窟の壁画が、世界最古の壁画であることが調査で判明したのだ。ウランの崩壊速度をベースに年代を割り出した結果、少なくとも4万800年前という結果が出た。この時代は、ヨーロッパに現生人類が進出を始め、ネアンデルタール人が衰退へと向かっていた時代である。

おそらく、この年代が正しければ、ヨーロッパの大西洋側は、まだネアンデルタール人のテリトリーであった可能性が高い。年代測定の結果は少なくとも4万800年前とあるので、それ以前なら、ネアンデルタール人が残した壁画である可能性はなおさら高くなる。

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実は今回ほど確実な年代測定ではないが、スペイン南部のマラガでも、4万2000年前とされる洞窟壁画が見つかっている。この時代なら、ほぼ間違いなくネアンデルタール人の作品となる。

ネアンデルタール人には、原始人の様なイメージを思い浮かべるものも多いだろう。しかし、彼らは知的能力的には、現代人となんの変りもなかった可能性が高い。実際、確実に死者の埋葬を始めたのは、ネアンデルタール人である。外見的には、現代人と多少の違いはあるが、現代人に混ざっても誰も気づかないレベルでしかない。


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背広を着たネアンデルタール人

人類においては、多少の脳の大きさの違いによる知的能力に、差がないことは分かっているが、ネアンデルタール人の平均的脳容量は、現代人より若干多めなのだ。最近は、遺伝子研究が進んだ結果、現代人とネアンデルタール人の違いから、ネアンデルタール人を別種とする説が主流である。しかし、一昔前までは、ネアンデルタール人を現代人の亜種とみなす考えが主流だった。それほど、解剖学的には差がないのである。

もちろん今回の発見で、即、ネアンデルタール人が壁画を描いていたと結論付けることはできない。しかし、その可能性は高いし、近い将来、より確実な証拠が発見されることだろう。


参考情報:ナショナル・ジオグラフィック・ジャパン
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